2014年02月07日
タイ国武道修行
何事を成す時にもそうですが、目的を定め、又は、目的が定まった時には、目的にあった目標を定めていくものと思います。
ただ我武者羅に時間を掛けて行なえば、良い結果が自然と生まれて来るかというと、そうではないのではないかと思います。
目的が定まり、その目的に基づく目標を定めて、きちんとした管理の下で実行をすれば、確実に良い結果は生まれてくるものと確信をしています。
1.修行目標の確立
私は毎年一月一日、午前零時(大晦日の午後十一時頃に稽古着に着替え、一年間の稽古納めを一人静かに行なう。)になると、武道修行一年間の「誓願」をたてる。
これは、日本にいた時から行なっている。今の武道と出合った十年来行なっている事である。特に、タイに来てからは目標設定という事はある意味大切な要素も含まれている。
タイでは単独稽古が多いため、ややもすると、安易な方法や日常生活に流されがちとなるが、これを決意しておくことで、武道中心生活がより厳しく、密度の濃いものとなってきている。
これがまた楽しみでもあり、一日の生活の「メリハリ」ともなり、欠かせない心と身体の「ささえ」でもある。
〔今も基本「打ち」(本手打)を遣り、休憩しながら記載している。〕
2.松井先生の著書等が稽古の指針
日本から遠く離れており、技等のご指導を直接していただける先生がいません。
そのため一人鏡に向かい基本を繰り返し行なっています。中心をぶらさずに良い姿勢を保ち、基本を忠実に行なうよう心掛けています。そして、不明な点や迷いが生じた時はすかさず、松井先生の著書、『全日本剣道連盟「杖道」写真解説書 改訂杖道入門』,『古流へのいざないとしての「杖道打太刀入門』そして、『全剣連杖道(解説)』を紐解き、また、先生編纂のDVDを見ながら、疑問点や不明な点を逐次解消していきます。
基本の反復を(他の人に見てもらう事ができませんので)、自分で鏡を見ながら強制補強していきます。
3.修行課題(障壁)の構築による昇段審査への挑戦
全日本剣道連盟「剣道称号・段位審査規則」第十六条(受審資格)第四号では、三段受有後三年以上… …。この条件でいくと、二年前に受審は可能であったが、私は四段を初歩からの一つの区切りとして捉えています。一級からの階段数に三段になってからは、段数を自分なりに高めに増設し、また、幅を広くしました。
日本に居る時は、この「受審資格」基準に沿って受審していこうと、目標を設定していたが、タイへ移住してその観念を軌道修正しました。
私も世間一般で呼ばれている「前期高齢者」の年齢、六十六歳になりました。
(しかし、自分では肉体及び精神共に老齢者とは決して思っていないし、考えてもいない。)
そのためでもありませんが、(毎日が暇でもありますので)一年間の目標の各論ともいえる,一日当りの稽古目標を計画しています。
4.一日の稽古目標
午前中又は昼食前の稽古(木刀の素振り中心)
一、杖の基本素振り(肩の準備運動)
逆手打,本手打,引落打,返し突,繰付 肩幅開脚不動
二、木刀素振り
(一)前後開脚 背から大きく下まで切り下ろし 左右足差替え (各二十本)
(二)顔面切付け(顎まで) 前後左右 (十本)
(三)開脚左右受流し切付け(不動) 膝を緩くしやや中腰 (三十本)
(四)前後への切り下ろし (六十本)
(五)開脚左右受流し切付け(不動) 膝を緩くしやや中腰 (六十本)
(六)前後開脚 背から大きく下まで切り下ろし 左右足差替え (各二十本)
この数は目標値であり、その日の調子で増やしていく。
夜は移動しながらの基本打ちを重点に行なう。本手打から体外打までを、ゆっくりと大きく鏡を見ながら相手と、中心軸を意識しながら行なっていく。
5.基礎体力づくり(足腰の鍛錬と心肺機能強化)
(一)膝屈伸運動(足幅肩幅中腰まで) 五十回/回×二回/日
(二)石椅子昇降 石椅子(高さ約四十㎝)利用昇降 三十回/回×二回/日
(三)首上げと腹筋 腹筋百回・首上げ百二十回
(四)反復横跳び 百六十㎝幅を一分間で反復横跳びする。 五十回/分
(五)腕,肩の筋肉増強補助として鉄アレイ(四㎏)を使用。内筋を鍛える。
この数も目標値であり、その日の調子で増やしていく。
以上が、私がタイに着てから今、行なっています一日の稽古内容です。その日によって外出や急な用事ができ、予定どうりに稽古ができない時がありますが、次の日にその分負荷を掛けるように心掛けています。
稽古はとにかく休まず、(正統の)基本を忠実に行なっていく事が大切であると思います。
稽古をした結果は決して嘘はつきません。
必ず良い結果が出ると信じて、日々(基本)稽古を行なっています。
ただ我武者羅に時間を掛けて行なえば、良い結果が自然と生まれて来るかというと、そうではないのではないかと思います。
目的が定まり、その目的に基づく目標を定めて、きちんとした管理の下で実行をすれば、確実に良い結果は生まれてくるものと確信をしています。
1.修行目標の確立
私は毎年一月一日、午前零時(大晦日の午後十一時頃に稽古着に着替え、一年間の稽古納めを一人静かに行なう。)になると、武道修行一年間の「誓願」をたてる。
これは、日本にいた時から行なっている。今の武道と出合った十年来行なっている事である。特に、タイに来てからは目標設定という事はある意味大切な要素も含まれている。
タイでは単独稽古が多いため、ややもすると、安易な方法や日常生活に流されがちとなるが、これを決意しておくことで、武道中心生活がより厳しく、密度の濃いものとなってきている。
これがまた楽しみでもあり、一日の生活の「メリハリ」ともなり、欠かせない心と身体の「ささえ」でもある。
〔今も基本「打ち」(本手打)を遣り、休憩しながら記載している。〕
2.松井先生の著書等が稽古の指針
日本から遠く離れており、技等のご指導を直接していただける先生がいません。
そのため一人鏡に向かい基本を繰り返し行なっています。中心をぶらさずに良い姿勢を保ち、基本を忠実に行なうよう心掛けています。そして、不明な点や迷いが生じた時はすかさず、松井先生の著書、『全日本剣道連盟「杖道」写真解説書 改訂杖道入門』,『古流へのいざないとしての「杖道打太刀入門』そして、『全剣連杖道(解説)』を紐解き、また、先生編纂のDVDを見ながら、疑問点や不明な点を逐次解消していきます。
基本の反復を(他の人に見てもらう事ができませんので)、自分で鏡を見ながら強制補強していきます。
3.修行課題(障壁)の構築による昇段審査への挑戦
全日本剣道連盟「剣道称号・段位審査規則」第十六条(受審資格)第四号では、三段受有後三年以上… …。この条件でいくと、二年前に受審は可能であったが、私は四段を初歩からの一つの区切りとして捉えています。一級からの階段数に三段になってからは、段数を自分なりに高めに増設し、また、幅を広くしました。
日本に居る時は、この「受審資格」基準に沿って受審していこうと、目標を設定していたが、タイへ移住してその観念を軌道修正しました。
私も世間一般で呼ばれている「前期高齢者」の年齢、六十六歳になりました。
(しかし、自分では肉体及び精神共に老齢者とは決して思っていないし、考えてもいない。)
そのためでもありませんが、(毎日が暇でもありますので)一年間の目標の各論ともいえる,一日当りの稽古目標を計画しています。
4.一日の稽古目標
午前中又は昼食前の稽古(木刀の素振り中心)
一、杖の基本素振り(肩の準備運動)
逆手打,本手打,引落打,返し突,繰付 肩幅開脚不動
二、木刀素振り
(一)前後開脚 背から大きく下まで切り下ろし 左右足差替え (各二十本)
(二)顔面切付け(顎まで) 前後左右 (十本)
(三)開脚左右受流し切付け(不動) 膝を緩くしやや中腰 (三十本)
(四)前後への切り下ろし (六十本)
(五)開脚左右受流し切付け(不動) 膝を緩くしやや中腰 (六十本)
(六)前後開脚 背から大きく下まで切り下ろし 左右足差替え (各二十本)
この数は目標値であり、その日の調子で増やしていく。
夜は移動しながらの基本打ちを重点に行なう。本手打から体外打までを、ゆっくりと大きく鏡を見ながら相手と、中心軸を意識しながら行なっていく。
5.基礎体力づくり(足腰の鍛錬と心肺機能強化)
(一)膝屈伸運動(足幅肩幅中腰まで) 五十回/回×二回/日
(二)石椅子昇降 石椅子(高さ約四十㎝)利用昇降 三十回/回×二回/日
(三)首上げと腹筋 腹筋百回・首上げ百二十回
(四)反復横跳び 百六十㎝幅を一分間で反復横跳びする。 五十回/分
(五)腕,肩の筋肉増強補助として鉄アレイ(四㎏)を使用。内筋を鍛える。
この数も目標値であり、その日の調子で増やしていく。
以上が、私がタイに着てから今、行なっています一日の稽古内容です。その日によって外出や急な用事ができ、予定どうりに稽古ができない時がありますが、次の日にその分負荷を掛けるように心掛けています。
稽古はとにかく休まず、(正統の)基本を忠実に行なっていく事が大切であると思います。
稽古をした結果は決して嘘はつきません。
必ず良い結果が出ると信じて、日々(基本)稽古を行なっています。
Posted by 阿羅漢 at 01:32│Comments(0)
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