2012年05月31日
杖道の打太刀の特異性
一般的には、武道における稽古方法は、使用する武器が同一が多い。例えば「剣道」は、竹刀対竹刀。また、古流武術の相対には、木刀対木刀や、薙刀対薙刀というように同一武器での対戦を想定しての稽古形態が多いと思います。
稀には、鎖鎌と太刀又は太刀対槍そして、脇差対太刀というのがありますが、これは特殊な稽古であると考えられます。
さて、本日は私の「杖道」の先生であります、松井健二先生(神道夢想流杖術免許皆伝,杖道範士八段)の著書「古流へのいざないとしての 杖道打太刀入門」から『杖道の打太刀の特異性』を抜粋しまして、皆様にご紹介していきたいと思います。
「古流へのいざないとしての 杖道打太刀入門」から抜粋
杖と太刀という武器の相違
杖道は、形稽古に終始し、稽古形態が打(攻撃方)は「木刀」、仕(受方)は「杖」という武器そのものの形態が相違することに特性があります。
通常、お互いの武器が同形態の場合、「形」というものはその成り立ちをよく知った上での約束事としておこなわれます。(例・日本剣道形や各流の剣術等)。
しかし、杖道の場合、片や「平で反りがあり、切れ、刺さる太刀」、片や「真っすぐの丸棒で、切れない刺さらない、しかも鍔がない杖」です。
そのため、全剣連杖道の場合、その基となった神道夢想流(元の古伝。普及形の古流とは相違)では約束事の「形」といえども同形態の武器同士におけるような約束事ではなく、それぞれの武器の長短を利しての真剣勝負といえる実戦の色合いが強くあり、全剣連杖道という普及形になっても、その基本思想を踏襲しているわけで、それを忘れては杖道の持つ実戦的な本質の一面を曲げる、あるいは希薄化することになりかねません。
たとえば「形」として打太刀と杖がお互いに中段に合わせたところから次の動作をする「形」が多いのですが、同形態の武器におけるような約束事ではなく、動くだけの理由が隠されています。ただし、これは口伝であるため、普及形である全剣連杖道の範囲では分かり難いところでもありますが、広範な学びと稽古を通して、それぞれの形や術技の根底にはこうした意味もあることを心に留めていただきたいと思います。工夫と気付きを要するところでもあります。
杖道における打太刀の役割
杖の相手の剣は何流と決まっていたわけではなく、何流かもわからない、だからこそ杖をやる者は、太刀遣いの勉強が不可欠だったのです。まして現代剣道だけが相手ではありません。
また、打太刀の特性も、特に八相の構えが全剣連の八相が手元の低い八相なのに対し、古伝においては一気に太刀風鋭く切り込む大八相(別名「耳構え」)です。さらに、定められた所しか叩かない現代剣道と違い、切れる所を切る多様な剣なのです。
杖道における杖と太刀の関係は、「打太刀は師の位」と言われ、剣が杖を育てる稽古体系であり、太刀遣いがだめなら、杖も真の術技を体現できません。
そのため、太刀遣いは、何流にも共通する原則的な遣い方を幅広く学び、遣えねばなりません。当然ながら現代剣道ではほとんど使わなくなった回刀技術にも習熟する必要があるのです。
ところが、現実には現在の杖道の高段者には現代剣道の経験も少なく、古流の剣術についても「形」は知っていても、基礎の基礎すら知らない者も多くなったのが現状と言えそうです。
以上本日は、杖道おける太刀遣い太刀のあり方についてを記載してみました。
杖道の稽古の仕方の、ご参考の一助になれば幸せです。
稀には、鎖鎌と太刀又は太刀対槍そして、脇差対太刀というのがありますが、これは特殊な稽古であると考えられます。
さて、本日は私の「杖道」の先生であります、松井健二先生(神道夢想流杖術免許皆伝,杖道範士八段)の著書「古流へのいざないとしての 杖道打太刀入門」から『杖道の打太刀の特異性』を抜粋しまして、皆様にご紹介していきたいと思います。
「古流へのいざないとしての 杖道打太刀入門」から抜粋
杖と太刀という武器の相違
杖道は、形稽古に終始し、稽古形態が打(攻撃方)は「木刀」、仕(受方)は「杖」という武器そのものの形態が相違することに特性があります。
通常、お互いの武器が同形態の場合、「形」というものはその成り立ちをよく知った上での約束事としておこなわれます。(例・日本剣道形や各流の剣術等)。
しかし、杖道の場合、片や「平で反りがあり、切れ、刺さる太刀」、片や「真っすぐの丸棒で、切れない刺さらない、しかも鍔がない杖」です。
そのため、全剣連杖道の場合、その基となった神道夢想流(元の古伝。普及形の古流とは相違)では約束事の「形」といえども同形態の武器同士におけるような約束事ではなく、それぞれの武器の長短を利しての真剣勝負といえる実戦の色合いが強くあり、全剣連杖道という普及形になっても、その基本思想を踏襲しているわけで、それを忘れては杖道の持つ実戦的な本質の一面を曲げる、あるいは希薄化することになりかねません。
たとえば「形」として打太刀と杖がお互いに中段に合わせたところから次の動作をする「形」が多いのですが、同形態の武器におけるような約束事ではなく、動くだけの理由が隠されています。ただし、これは口伝であるため、普及形である全剣連杖道の範囲では分かり難いところでもありますが、広範な学びと稽古を通して、それぞれの形や術技の根底にはこうした意味もあることを心に留めていただきたいと思います。工夫と気付きを要するところでもあります。
杖道における打太刀の役割
杖の相手の剣は何流と決まっていたわけではなく、何流かもわからない、だからこそ杖をやる者は、太刀遣いの勉強が不可欠だったのです。まして現代剣道だけが相手ではありません。
また、打太刀の特性も、特に八相の構えが全剣連の八相が手元の低い八相なのに対し、古伝においては一気に太刀風鋭く切り込む大八相(別名「耳構え」)です。さらに、定められた所しか叩かない現代剣道と違い、切れる所を切る多様な剣なのです。
杖道における杖と太刀の関係は、「打太刀は師の位」と言われ、剣が杖を育てる稽古体系であり、太刀遣いがだめなら、杖も真の術技を体現できません。
そのため、太刀遣いは、何流にも共通する原則的な遣い方を幅広く学び、遣えねばなりません。当然ながら現代剣道ではほとんど使わなくなった回刀技術にも習熟する必要があるのです。
ところが、現実には現在の杖道の高段者には現代剣道の経験も少なく、古流の剣術についても「形」は知っていても、基礎の基礎すら知らない者も多くなったのが現状と言えそうです。
以上本日は、杖道おける太刀遣い太刀のあり方についてを記載してみました。
杖道の稽古の仕方の、ご参考の一助になれば幸せです。
タグ :杖道の太刀
2012年05月31日
日本武道(杖,居合)バンコク稽古会の開催
武道稽古会を開催します。
一 日 時 平成24年6月3日(日) 午後六時から午後九時
二 場 所 バンコク日本人会本館 第3会議室
三 稽古内容 (今回は、杖道の稽古をしてみたいと思います。)
〔杖道〕
(一) 準備体操・歩法 (詳細省略)
(二) 杖基本(開足) 逆手打,本手打,引落打,返し突,繰付
(三) 単独動作
基本十二本 ・一本目 本手打~・十二本目 体外打
… 全剣連「杖道解説」23頁~83頁
(四) 制定形
・一本目 着 杖(つきづえ)
・二本目 水 月(すいげつ)
※ 参加者各自ご用意いただきたい「武具」は、
一、 杖
二、 刀
三、 木刀(プラ鞘があれば一緒に)
以上です。楽しく稽古をしましょう。よろしくお願いいたします。
一 日 時 平成24年6月3日(日) 午後六時から午後九時
二 場 所 バンコク日本人会本館 第3会議室
三 稽古内容 (今回は、杖道の稽古をしてみたいと思います。)
〔杖道〕
(一) 準備体操・歩法 (詳細省略)
(二) 杖基本(開足) 逆手打,本手打,引落打,返し突,繰付
(三) 単独動作
基本十二本 ・一本目 本手打~・十二本目 体外打
… 全剣連「杖道解説」23頁~83頁
(四) 制定形
・一本目 着 杖(つきづえ)
・二本目 水 月(すいげつ)
※ 参加者各自ご用意いただきたい「武具」は、
一、 杖
二、 刀
三、 木刀(プラ鞘があれば一緒に)
以上です。楽しく稽古をしましょう。よろしくお願いいたします。
タグ :稽古会
2012年05月19日
バンコク武道(杖,居合)稽古
武道稽古会を開催します。
一 日 時 平成24年5月20日(日) 午後六時から午後九時
二 場 所 バンコク日本人会本館 会議室
三 稽古内容
〔杖道〕
(一) 歩 法 (詳細省略)
(二) 礼 法 座礼 立礼 (詳細省略)
… 全剣連「杖道解説」三頁
(三) 姿 勢 ・立杖 ・提杖
… 全剣連「同上解説」四頁
・杖の構え方
・常の構え
・本手の構え(右本手,左本手)
・逆手の構え(右逆手,左逆手)
・引落の構え(右引落,左引落)
素振り ~ 逆手打,本手打,引落打 … … ~
(四) 基 本 ・一本目 本手打~ ・十二本目 体外打
… 全剣連「同上解説」十五頁
(五) 太刀の構え方および解き方
… 全剣連「同上解説」九頁
・提刀姿勢 ・携刀姿勢 ・帯刀姿勢
・太刀の構え方(詳細省略)
… 全剣連「同上解説」十一頁
・構えの解き方
… 全剣連「同上解説」十三頁
(六)太刀の刀法
・切り付け
・切り下ろし
(七)形
・一本目 着 杖(つきづえ)
・二本目 水 月(すいげつ)
〔居合道〕
(一) 作 法 (詳細省略)
… 全剣連「居合解説」六頁
(二) 刀のにぎり方
(三) 刀の振り方
(四) 横一文字の抜きつけ
… 「居合道虎の巻 その弐」二十二頁
(五) 納刀(段階的な納刀練習)
…「同上」四十六頁
(六) 正座での抜き付け
(七) 正座での切り下ろし
…「同上」三十五頁
(八) 太刀の振りかぶり方
… 全剣連「居合解説」十三頁
(九) 居り敷からの縦血振り
… 「居合道虎の巻 その弐」三十一頁
(十) 横血振り
…「同上」四十四頁
(十一)切り返し
…「同上」五十四頁
(十二)全剣制定居合
・一本目 前(まえ)
上記は、各「道」における「基本中の基本」でありますので、「気」を入れてしっかりと稽古をしていきたいと思っています。
なお、当日若干の変更もあるかもしれませんが、どうかご了承をください。
参加者各自ご用意いただきたい「武具」は、
一、 杖
二、 刀
三、 木刀(プラ鞘があれば一緒に)
以上です。楽しくがんばって稽古をしましょう。よろしくお願いいたします。
一 日 時 平成24年5月20日(日) 午後六時から午後九時
二 場 所 バンコク日本人会本館 会議室
三 稽古内容
〔杖道〕
(一) 歩 法 (詳細省略)
(二) 礼 法 座礼 立礼 (詳細省略)
… 全剣連「杖道解説」三頁
(三) 姿 勢 ・立杖 ・提杖
… 全剣連「同上解説」四頁
・杖の構え方
・常の構え
・本手の構え(右本手,左本手)
・逆手の構え(右逆手,左逆手)
・引落の構え(右引落,左引落)
素振り ~ 逆手打,本手打,引落打 … … ~
(四) 基 本 ・一本目 本手打~ ・十二本目 体外打
… 全剣連「同上解説」十五頁
(五) 太刀の構え方および解き方
… 全剣連「同上解説」九頁
・提刀姿勢 ・携刀姿勢 ・帯刀姿勢
・太刀の構え方(詳細省略)
… 全剣連「同上解説」十一頁
・構えの解き方
… 全剣連「同上解説」十三頁
(六)太刀の刀法
・切り付け
・切り下ろし
(七)形
・一本目 着 杖(つきづえ)
・二本目 水 月(すいげつ)
〔居合道〕
(一) 作 法 (詳細省略)
… 全剣連「居合解説」六頁
(二) 刀のにぎり方
(三) 刀の振り方
(四) 横一文字の抜きつけ
… 「居合道虎の巻 その弐」二十二頁
(五) 納刀(段階的な納刀練習)
…「同上」四十六頁
(六) 正座での抜き付け
(七) 正座での切り下ろし
…「同上」三十五頁
(八) 太刀の振りかぶり方
… 全剣連「居合解説」十三頁
(九) 居り敷からの縦血振り
… 「居合道虎の巻 その弐」三十一頁
(十) 横血振り
…「同上」四十四頁
(十一)切り返し
…「同上」五十四頁
(十二)全剣制定居合
・一本目 前(まえ)
上記は、各「道」における「基本中の基本」でありますので、「気」を入れてしっかりと稽古をしていきたいと思っています。
なお、当日若干の変更もあるかもしれませんが、どうかご了承をください。
参加者各自ご用意いただきたい「武具」は、
一、 杖
二、 刀
三、 木刀(プラ鞘があれば一緒に)
以上です。楽しくがんばって稽古をしましょう。よろしくお願いいたします。
タグ :稽古会