2011年03月27日
武道(杖道・居合道)の「段位審査の方法」
昨年10月18日に、全日本剣道連盟「剣道・居合道・杖道」称号・段位審査規則の中から「受審資格」を記載しました。
初段(最初、「級」が有ります)から八段まで、修行には長い年数が必要です。果てしない道程です。しかし、その分また楽しくもあります。次の山を目指すのは自分が取得した『段位』の年数を修行するというのも中々楽しいことです。
さて、今日は同じ段位審査規則の中から「段位審査の方法」をご紹介いたします。
杖道と居合道で「審査の方法」で相違する点もありますのから、最初に、杖道を記載いたします。
杖道
1.五段以下の実技審査は、規則第14条(段位審査の方法の「付与基準」)に定める付与基準に基づくほか、「全日本剣道連盟杖道審判・審査上の着眼点」のうち、特に下記の項目に留意し、当該段位相当の実力があるか否かを審査する。ただし、審査の方法は、加盟団体の実情に応じて、それぞれが定める実施要領により行う。
(1) 初段ないし三段
① 正しい着装と礼法
② 適正な姿勢
③ 基本に則した打突
④ 充実した気勢
(2) 四段および五段
初段ないし三段の留意項目に下記の項目を加えたもの
① 間と間合と角度に関する練熟度
② 剣(杖)の用法錬熟度
③ 気・剣(杖)・体の一致
2.六段ないし八段の実技審査(削除)
3.実技審査における実施本数および内容は次のとおりとする。
(1)実施本数は下記のとおりとする。
受審段位 実施本数 技の指定
初段ないし 全剣盟杖道 全剣盟杖道の技をあらかじめ指定する。
三段 5本
四段および 全剣盟杖道 全剣盟杖道の技をあらかじめ指定する。
五段 5本
(2) 全ての段位審査において、全剣連杖道およびこれ以外の技ともに、仕、打
交替し行わせる。
4.五段以下の筆記試験は、当分の間、加盟団体の定めた方法によって行う。
居合道
1.(杖道に同じ)
(1) 初段ないし三段
① 正しい着装と作法
② 正確な抜付け、切付け
③ 正確な血振り、角度
④ 正確な納刀
(2) 四段および五段
初段ないし三段の留意項目に下記の項目を加えたもの
① 心の落着き
② 目付け
③ 気魄
④ 気・剣(杖)・体の一致
2.六段ないし八段の実技審査(削除)
3.実技審査における実施本数および内容は次のとおりとする。
(1) 実施本数は下記のとおりとし、全剣連居合の技は審査当日指定する。
ただし、古流の技は特に指定せず、受審者の任意の選択によるものとする。
受審段位 実施本数 演武時間
初段ないし 全剣盟居合5本 6分
三段
四段および 全剣盟居合4本および 6分
五段 古流1本
(2) 刀礼は、すべて全剣連居合の礼法による。
(3) 時間の計測は、審査場に入場し、正面の礼をしたときから、演武終了後、
正面の礼を終了し、携刀姿勢になったときまでとする。
4.五段以下の筆記試験は、当分の間、加盟団体の定めた方法によって行う。
記載しましたように、杖道と居合道の「段位審査の方法」には若干の違いがあります。大きくは、
居合の審査は、指定技(古流以外)が審査当日にならないと判らない(私が受審するところだけかもしれませんが)。また、時間制限が(6分)設けられています。
二段の審査までには全剣連居合道術技12本すべてを熟知する必要があります。(審査当日術技の番号のみが掲出されます。)
杖の審査は前もって指定技が決められていますが、仕(杖),打(太刀)の両方の術技が審査対象となってきます。自分が仕,打、どちらかでも不充分ですと、昇段審査相手に対して非常に失礼となってきます。時間制限は有りません。
初段(最初、「級」が有ります)から八段まで、修行には長い年数が必要です。果てしない道程です。しかし、その分また楽しくもあります。次の山を目指すのは自分が取得した『段位』の年数を修行するというのも中々楽しいことです。
さて、今日は同じ段位審査規則の中から「段位審査の方法」をご紹介いたします。
杖道と居合道で「審査の方法」で相違する点もありますのから、最初に、杖道を記載いたします。
杖道
1.五段以下の実技審査は、規則第14条(段位審査の方法の「付与基準」)に定める付与基準に基づくほか、「全日本剣道連盟杖道審判・審査上の着眼点」のうち、特に下記の項目に留意し、当該段位相当の実力があるか否かを審査する。ただし、審査の方法は、加盟団体の実情に応じて、それぞれが定める実施要領により行う。
(1) 初段ないし三段
① 正しい着装と礼法
② 適正な姿勢
③ 基本に則した打突
④ 充実した気勢
(2) 四段および五段
初段ないし三段の留意項目に下記の項目を加えたもの
① 間と間合と角度に関する練熟度
② 剣(杖)の用法錬熟度
③ 気・剣(杖)・体の一致
2.六段ないし八段の実技審査(削除)
3.実技審査における実施本数および内容は次のとおりとする。
(1)実施本数は下記のとおりとする。
受審段位 実施本数 技の指定
初段ないし 全剣盟杖道 全剣盟杖道の技をあらかじめ指定する。
三段 5本
四段および 全剣盟杖道 全剣盟杖道の技をあらかじめ指定する。
五段 5本
(2) 全ての段位審査において、全剣連杖道およびこれ以外の技ともに、仕、打
交替し行わせる。
4.五段以下の筆記試験は、当分の間、加盟団体の定めた方法によって行う。
居合道
1.(杖道に同じ)
(1) 初段ないし三段
① 正しい着装と作法
② 正確な抜付け、切付け
③ 正確な血振り、角度
④ 正確な納刀
(2) 四段および五段
初段ないし三段の留意項目に下記の項目を加えたもの
① 心の落着き
② 目付け
③ 気魄
④ 気・剣(杖)・体の一致
2.六段ないし八段の実技審査(削除)
3.実技審査における実施本数および内容は次のとおりとする。
(1) 実施本数は下記のとおりとし、全剣連居合の技は審査当日指定する。
ただし、古流の技は特に指定せず、受審者の任意の選択によるものとする。
受審段位 実施本数 演武時間
初段ないし 全剣盟居合5本 6分
三段
四段および 全剣盟居合4本および 6分
五段 古流1本
(2) 刀礼は、すべて全剣連居合の礼法による。
(3) 時間の計測は、審査場に入場し、正面の礼をしたときから、演武終了後、
正面の礼を終了し、携刀姿勢になったときまでとする。
4.五段以下の筆記試験は、当分の間、加盟団体の定めた方法によって行う。
記載しましたように、杖道と居合道の「段位審査の方法」には若干の違いがあります。大きくは、
居合の審査は、指定技(古流以外)が審査当日にならないと判らない(私が受審するところだけかもしれませんが)。また、時間制限が(6分)設けられています。
二段の審査までには全剣連居合道術技12本すべてを熟知する必要があります。(審査当日術技の番号のみが掲出されます。)
杖の審査は前もって指定技が決められていますが、仕(杖),打(太刀)の両方の術技が審査対象となってきます。自分が仕,打、どちらかでも不充分ですと、昇段審査相手に対して非常に失礼となってきます。時間制限は有りません。
Posted by 阿羅漢 at 16:05│Comments(0)