2010年10月20日
制定居合 四本目「柄当て」
今日は、居合道術技「四本目・柄当て」をご紹介します。
一本目 「前」の敵に対しての技で、居合道の全てがこの
技に凝縮されています。
二本目は、「後ろ」の敵を想定した技です。
三本目は、「受け流し」で、敵を左に想定しての技でした。
四本目「柄当て」(つかあて)
〔要義〕
前後にすわっている二人の敵の殺気を感じ、まず正面の敵の「水月」(すいげつ)に「柄頭」を当て、続いて後ろの敵の「水月」を突き刺し、さらに正面の敵を真っ向から切り下ろして勝つ。
(動作)
1、正面に向って「居合腰」で着座する。すばやく刀に両手を
かけて腰を上げ、左足のつま先を左膝の真後ろに立てて
腰を伸ばし、右足を踏み込むと同時に、両手で鞘もろとも
刀を前に突き出して「柄頭」で正面の敵の「水月」に激しく
当てる。
2、直ちに左手で鞘だけ後方に引きながら後ろの敵に振り
向き、左膝頭を軸に左のつま先を右に回して上体を左に
開いて抜き放つと同時に「ものうち」近くの棟を左乳に当
てて刃を外側にする。間をおくことなく、左手を内側にし
ぼって鯉口をへそまえにおくると同時に右肘を伸ばして
後ろの敵の「水月」を突き刺す。
3、正面の敵に振り向き、左膝を軸に左足先を元にもどすと
同時に刀を引き抜きながら頭上に振りかぶり、左手を柄
にかけて正面の敵に向き直ると同時に真っ向から「切り
下ろす」。
4、そのままの姿勢で、左手は柄からはなして左帯におくる
と同時に右手の刀は「右に開いての血振り」をする。
5、左手を左帯から鯉口におくって「納刀」しながら前足を後
ろ足に引きつけて腰を落ち着け、片膝ついた蹲踞の姿勢
となる。
6、腰を伸ばし、右足を踏み出して立ち上がると同時に後ろ
足を前足にそろえる。右手を柄からはなして「帯刀姿勢」
となり、左足より退いて元の位置にもどる。
これが、四本目「柄当て」です。
全剣連の十二本の技の中で唯一「居合腰」から技が始まるのがこの四本目だけです。慣れない内は、この「居合腰」での着座、中々厄介なものが有ります。立ち上がるのにも、左足の踝に全ての力が加わりますので、苦労しました。
しかし慣れです。慣れてくれば、ゆったり余裕をもって立ち上がることが可能となってきます。
古流{夢想神伝流」の中伝はこの「居合腰」からの抜き付けが殆どといっていいくらいです。
古流に進むに当たっても、この四本目「柄当て」の「居合腰」が基本の座り方となってきますので、ジックリと練習したいものです。
この技の中で出てきます、『2、 左手を内側にしぼって鯉口をへそまえにおくると同時に右肘を伸ばして後ろの敵の「水月」を突き刺す。』は、後ででてきます十本目「四方切り」でも使用します。座してと、立っての違いは有りますが、刀の突き刺し方、手の絞り方は同一ですので、四本目の時に確実に身に着けておきたいものです。
何時も言います、
『やはり練習あるのみです。練習の結果が動作や所作また全体の姿や形に現れてきます。練習は嘘はつきません。』
今日は四本目「柄当て」でした。
次回は、五本目「袈裟切り」(けさぎり)です。
一本目 「前」の敵に対しての技で、居合道の全てがこの
技に凝縮されています。
二本目は、「後ろ」の敵を想定した技です。
三本目は、「受け流し」で、敵を左に想定しての技でした。
四本目「柄当て」(つかあて)
〔要義〕
前後にすわっている二人の敵の殺気を感じ、まず正面の敵の「水月」(すいげつ)に「柄頭」を当て、続いて後ろの敵の「水月」を突き刺し、さらに正面の敵を真っ向から切り下ろして勝つ。
(動作)
1、正面に向って「居合腰」で着座する。すばやく刀に両手を
かけて腰を上げ、左足のつま先を左膝の真後ろに立てて
腰を伸ばし、右足を踏み込むと同時に、両手で鞘もろとも
刀を前に突き出して「柄頭」で正面の敵の「水月」に激しく
当てる。
2、直ちに左手で鞘だけ後方に引きながら後ろの敵に振り
向き、左膝頭を軸に左のつま先を右に回して上体を左に
開いて抜き放つと同時に「ものうち」近くの棟を左乳に当
てて刃を外側にする。間をおくことなく、左手を内側にし
ぼって鯉口をへそまえにおくると同時に右肘を伸ばして
後ろの敵の「水月」を突き刺す。
3、正面の敵に振り向き、左膝を軸に左足先を元にもどすと
同時に刀を引き抜きながら頭上に振りかぶり、左手を柄
にかけて正面の敵に向き直ると同時に真っ向から「切り
下ろす」。
4、そのままの姿勢で、左手は柄からはなして左帯におくる
と同時に右手の刀は「右に開いての血振り」をする。
5、左手を左帯から鯉口におくって「納刀」しながら前足を後
ろ足に引きつけて腰を落ち着け、片膝ついた蹲踞の姿勢
となる。
6、腰を伸ばし、右足を踏み出して立ち上がると同時に後ろ
足を前足にそろえる。右手を柄からはなして「帯刀姿勢」
となり、左足より退いて元の位置にもどる。
これが、四本目「柄当て」です。
全剣連の十二本の技の中で唯一「居合腰」から技が始まるのがこの四本目だけです。慣れない内は、この「居合腰」での着座、中々厄介なものが有ります。立ち上がるのにも、左足の踝に全ての力が加わりますので、苦労しました。
しかし慣れです。慣れてくれば、ゆったり余裕をもって立ち上がることが可能となってきます。
古流{夢想神伝流」の中伝はこの「居合腰」からの抜き付けが殆どといっていいくらいです。
古流に進むに当たっても、この四本目「柄当て」の「居合腰」が基本の座り方となってきますので、ジックリと練習したいものです。
この技の中で出てきます、『2、 左手を内側にしぼって鯉口をへそまえにおくると同時に右肘を伸ばして後ろの敵の「水月」を突き刺す。』は、後ででてきます十本目「四方切り」でも使用します。座してと、立っての違いは有りますが、刀の突き刺し方、手の絞り方は同一ですので、四本目の時に確実に身に着けておきたいものです。
何時も言います、
『やはり練習あるのみです。練習の結果が動作や所作また全体の姿や形に現れてきます。練習は嘘はつきません。』
今日は四本目「柄当て」でした。
次回は、五本目「袈裟切り」(けさぎり)です。
タグ :居合道 術技
Posted by 阿羅漢 at
15:26
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