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プロフィール
阿羅漢
とにかく日本武道(杖道,居合道,護身術)が好きで、毎日稽古で汗を流しています。
タイ国はイサ-ン地方の田舎町に念願の、武道と日本の文化及び伝統や歴史を知ってもらうための発信基地「少林夢想会」を設立し、日々武道の稽古に勤しんでいます。
自前の道場ですので、稽古はいつでもできます。是非一緒に武道の稽古を遣りましょう。初心者も大歓迎です。心から、お待ちしています。

2013年07月06日

杖道 夢想庵『夢便り』(壱)

 第一話
探究心

 先日のバンコクの稽古がはじまる前の出来事を、今日は皆様にご紹介しておきます。
 「私は(松井先生の)演武を何回も繰り返し観ています。そして自分なりに、技の解説書を作っています。解らない箇所は何度も止め戻し、繰り返し観た後に書き留めています。」
 この方は、未だ、日本剣道連盟発行の「杖 解説書」が手元にないために、松井先生の演武を観て、ご自分で「仕」と「打」に別けて帳面に記載しているとのことです。

 目で観て、頭に刷り込み、記憶されている術技を自分の「ことば」で表現しておく。
 帳面を私に見せてくれました。内容までは見ませんでが、この「杖」の術技に対する、“探究心”いかがですか。

 ここで、以前もご紹介してありますが、私の杖道の師「松井先生語録」から一文ご紹介いたします。

『・習熟ということには、愚直な反復が必須だからだ。素直にその指導に従って、ひたすら反復した者は、明らかに動作、気合共に進歩が見られました。勿論,それはしんどいと思い、手抜きをした者には進歩が見られなかった。 
 武術は知識ではないと何度も言ってきた。自分勝手な好みの動作や価値感観を否定しなければ進歩は望めない。意識の問題もです。 
 意識・心が固まったら動作も固くなる。どんなに高度の心身が形成されようとも、動けなければ武術にならない。半世紀以上の試行錯誤の結論です。余計な知識を考えずにひたすら稽古荒れることを望みます。

百錬自得の理解を
 『「百錬自得」という言葉は、使い古されてはいる。しかし、武道ほど忘れてはならない言葉なのだ。
 スポーツに限らず、動作を似て芸とするあらゆる分野の基本である。別の言葉でいう時は「体で覚えろ」「愚直に反復せよ」ともいう。
 ところが最近の皆さんは、この原点を忘れ、頭で教え、頭で覚えようとする。人間の本質を理解しない者ほどその傾向が強い。
 
私はず~っと言い続けてきた。 
 「ひたすら動作の反復をしないと、脳に刷り込みができない。脳にしっかり刷り込まないものは、すぐに忘れる。鶏と同じで三歩歩いたら忘れる。知識で動作しようとする者の愚である。」
 脳に刷り込みができていない者は何度注意されても、注意されたことすらすぐに忘れるのが常なのだ。』

 探究心とは「物事の真の姿をさぐり明らかにしようとするこころ,物事を深く考え研究する心」とあります。この探求心を持つことにより、術技を深く追求しようとする心も育まれてきます。
 やはり稽古をしていても他の方との目の輝きと技を知ろうとする気構えが違って見えます。三時間という時間を長く使うのも短く使ってしまうのも、各人の心構え一つではないかと感じています。 

 月に三回の稽古の機会しかありません。一回会うと十日以上の「間」が空きます。この十日間のご自分の使い方も、次の稽古の時にいろんな形で、出てくるのではないかと私は思います。
 
 いつも言っていますように、一日稽古を休めば、三日乃至は四日続けて稽古を積まなければ元には戻らない、と言われています。「継続こそが力なり」です。
 稽古に対する心構えと共に大切なことは、杖と太刀に数多く触れる機会を持ってください。とにかく「松井先生語録」の中にも書かれていますように、「(正当な愚直な反復」を忘れずに行うことだけです。
 
 最後に、「着装」についてですが、着装はその人の稽古に対する心構えが最初に表に現れている部分です。着装は大切にしてください。普段から鏡等に向かい自分の着装の姿を見入っていてください。「着装」は心が表れてきます。
 なお。昇段審査時にも術技の前段階の入場時や、開始線で立哨している立ち姿から、先生方は受験生の「着装」(心持)をイの一番に審査・点検しています。
 
 本日は「探究心」についての「夢便り」第一話を届けさせていただきました。

タグ :夢想庵

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Posted by 阿羅漢 at 13:48│Comments(0)杖道
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